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能登半島地震により、
被害に遭われた皆さまに
心よりお見舞い申し上げます。
昨年、私たちは富山県岩瀬地区の皆さまに
大変お世話になりました。
スタッフ一同、一日も早く復旧されますことを
お祈りいたします。

「伝統と革新」を標榜し今の時代に異彩を放つBMW R18と、
さまざまな領域において独自のスタイルで活躍する18人とのコラボレーション。
富山県岩瀬地区からお届けするIWASE/TOYAMAシリーズもいよいよ最終回。一流の職人と料理人を集め、工芸や食、そして日本酒・満寿泉の魅力を世界に届けようと、斬新なアイディアと情熱で精力的に活動されている桝田酒造の桝田隆一郎氏に、BMW R18公式アンバサダー・佐藤陽子が立ち向かいます。やっつけるか、やっつけられるか。こうご期待。
桝田 隆一郎満寿泉醸造元 桝田酒造店
桝田酒造店5代目社長。1966年、富山市岩瀬生まれ。大学卒業後、ロンドン留学を経て、桝田酒造店入社。地元、岩瀬を世界に通じる魅力的な場所にするために、料理人や工芸作家を呼び寄せ、熱心にサポートしながら、国内外のVIPたちと「勝負」の日々を送っている。令和3年度ふるさとづくり大賞 優秀賞を受賞。
桝田酒造店 https://www.masuizumi.co.jp/
佐藤 陽子BMW R18公式アンバサダー
BMW Motorrad の造形美、機能美に惹かれ、美容業界から転身して、この世界に。好きになるととことん、という性格からか、Motorrad でも珍しい認定アクセサリーアドバイザーの資格を得るなど、Motorrad の世界観を伝えるために様々な活動を展開中。2022年からは、自社マーケティングや、
R18アンバサダーを努めるなど、より多くの人にブランドを体感して頂けるよう、日々活動中。
モトラッド世田谷 https://www.bmw-motorrad.jp/motorrad-setagaya/ja/home.html
倉持 拓麻モトラッド世田谷 サポートライダー
  • -1. R18が社長の心に火をつける!
  • -2. 世界を知ること 自分を知ること
  • -3. 満寿泉を世界へ ~日本酒がワインに負けるわけ~
  • -4. 勝つぞ!
  • -5. 「日本一」じゃダメ?
  • -6. 魅力を伝えるということ
  • -7. 大吟醸「満寿泉R18」!?
  • -8. 〈岩瀬シリーズ エピローグ〉300万のオートバイは高いか
-1. R18が社長の心に火をつける!

おおおおお!すげーなああ!

今日もテンション高めですね(笑)
いろんな方の取材先でよくお見かけしてましたが、改めて今日はよろしくお願いします!
地元の高校生の社会科見学でこの街をご紹介されてたんですよね?

そうそう。
朝からずっと歩き通し、しゃべり通しでグダグダだったんだけど、
こうして近くで見たら元気になっちゃった!
いやー、これは欲しくなっちゃうね! 
エンジンかけていいんですか?

どうぞどうぞ!

おおおおお、かかったー!
けっこうすげーですね!
つーかオートバイ初めて乗った!
乗ると楽しくなるねー!すげー!かっこいいー!

ふつうのバイクはチェーンで回すんですけど、
このオートバイはシャフトむき出しなんです。

すごいねー!いいねえ…きれいだし…
こういう美が日本酒にもほしいんだよね! 
見た瞬間に一目惚れして、飲みたい!ってなるような…
僕、クルマはBMWに乗ってるんだけど、そのきっかけは試乗車に乗って、
それで欲しくなったんですよ。「駆け抜ける歓び」って。

オートバイも同じキャッチフレーズなんですよ!
四輪も荷重のバランスを前後左右均等にして、意のままに操れるような
フィーリングを大事にしてるんですけど、二輪も同じなんですね。
なのでBMWの四輪が好きな人は二輪にもドハマリするんです。

やっぱり相性ってあるんですよね。
運転しててラクなんだよなあ。

手足が長いからすごくさまになってますね。

そんなこと言われたらほんとに買いたくなっちゃう!

-2. 世界を知ること 自分を知ること

ああ、素適な空間…囲炉裏があって、鉄瓶がかかってて…
このところ取材のためにこの街を巡らせていただいてるんですけど、毎日どこかでお会いしますね(笑) 
今日も朝から高校生たちにお話をしてらした。

朝から2セットですよ(笑)
ほんとは家でのんびりしてたいタイプなんですけど、
私も息子もお世話になった高校なんで、彼ら彼女らの人生がかかってるわけだし、
ちょっとでも恩を返さないとって思って。

えらいなあ…

学校の先生って、大学を出てすぐ教師になるから、
世の中を語れないところがあるんですね。
僕は商売柄あちこち出かけて日本や世界の人たちと接してるから、
先生とは違う視点で語れるかな、と。
だからと言って、僕の言ってることが絶対正しいんではなくて、
僕が僕の人生を生きてきて、そう感じてるよそう思ってるよ、と。
でもそれは一つの意見だから、違う人の意見も聞いて、
最後は自分で判断してね、っていうことをやってるわけです。

すばらしい。私も肝に銘じます(笑)

で、さっきも高校生たちに話したんだけど、
サウジアラビアの「ライン」っていうプロジェクトのことって知ってます?
砂漠の真ん中にでっかいビル建てて都市を作ってるんですよ。
どんなビルだと思います? 高さは? 長さは? 想像つかないでしょ?
NEOM The LINEとは?
現代の都市の問題をすべて解決した理想のスマートシティを作ろうと、
世界中の英知を集めてああでもないこうでもないってやってて。
水道もエネルギーもぜんぶ自給自足。
自然を破壊しない。歩いて5分以内に学校や職場がある。
当初の計画では全長120kmだったんだけど、この前、緊急記者会見があって、
さすがに無理があるから短くするんだろうなと思ったら、
それでは入らないからって170kmに伸ばすって(笑)
そんなすごいことをやってるしYouTubeにも情報はあるのに、日本ではぜんぜん話題になってない。
それが僕には衝撃で、その話を生徒にしたらやっぱり知らなくて。
「へーーー!」って。

へーーー!…私も知りませんでした…

世の中で起こってることに対して、君たちの知ってることって、
もう5mmほどしかないんだから、そんな小さいことで悩むな、
ってというところから始まって(笑)
僕だって隣の土地の20坪が買えたことで大喜びしてる自分が
何てアホなんだ小さいんだと笑っちゃったんだけど(笑)

-3. 満寿泉を世界へ
~日本酒がワインに負けるわけ~

桝田さんって、この岩瀬という街から世界に打って出ようと、
お酒造りはもちろん、一流の職人さんや料理人さんを集めて、
いろんな活動をされてると伺ったんですけど、
もともとは満寿泉をもっと世界中に売り込みたい、っていうことでしょうか?

なぜそんなことをやってるか、っていうのには、
オフィシャルな答とオフィシャルじゃない答がありまして(笑)
まだ若い頃、友人の父母が輸入雑貨を扱う「リチャード」という店を大阪に作ったんですね。
で、しょっちゅう買い付けのために海外に出張に出てた。
そうか、仕事で海外と接点があると海外に行けるんだ!いいな!って(笑)
その当時、日本酒は海外との接点がなかったんで、
それを作ろうというのがオフィシャルな答え。
で、そうすれば仕事で海外に行けるんだ!っていうのがもう一つ(笑)

なるほど(笑)
で、海外に頻繁に行かれるようになっていかがでした?

世界を相手にしているお酒といえばワインでしょう?
で、海外のワイナリーとか行ったら、もう愕然としちゃったんです。
「こんなの負けるわけじゃん!」って。
プロダクトの美しさはもちろん、酒造りの歴史、ブランドのストーリー、
客をもてなすホスピタリティ、自分たちの仕事に対するプライド…。
そういうのがすべてあるわけです。すげーなと。
で、自分の蔵に戻ってきてみると、なんて日本酒って何もないんだろうって。
歴史はある。けどそれを何にも活かしてない。文化性を身にまとってない。
最近こそそうでもなくなったけど当時は食とのペアリングもない。
地方それぞれの独自性もない。ファッショナブルさもない。楽しさもない。
なーんもない。

ワイナリーって食事できたり宿泊もできたりしますね。

カリフォルニアのナパで、ロバート・モンダヴィっていうワイン醸造業者が、
「ワインのある食生活ってなんて豊かなんだろう」って思ってて、
そのことをみんなにわからせようとしたんですね。
もともとアメリカ人ってビールとバーボンしか飲まなかったんだけど、
ワインの文化がこんなに素晴らしいんだってことをみんなに広めたくて、
ワイナリーを作る時に、そこにレストランとオーベルジュも作ろう、
っていうことをナパで始めた。
で、カリフォルニアワインはそういうストーリーなんですけど、
実はフランスのボルドーにはそういうのはないんですね。
あっちは自分の家からしてシャトー(お城)なので、
客が泊まれるようなゲストルームがあるんです(笑)
で、両方を見て日本に帰って来ると、こっちにはない。なーんもない。
今はゲストルームをいくつか作ったけど、当時はなかったし、
日本の美しさが感じられる街並みもなかった…。
これじゃあ世界をこっちに振り向かせられないじゃん!って。
負けるわけじゃん!って。

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