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-8. 伝える工夫

その使命を果たすにあたって、私たちのような無縁の世界で生活している人に
「書」って素敵なものなんだよって伝える工夫とかって、何かあったりしますか?

やっぱりいきなり漢字を書きましょうっていうのはハードルが上がっちゃうので、
まずローマ字を書きましょうとか、何か「書」のお手本を書くんじゃなくて
自分の好きな歌の歌詞を書きましょうとか。
そうするとみんな楽しんで書いてるんですね。
そうやって楽しんで筆に触れる機会を作ったりはしてます。
楽しみながら「書」の入口を作ってあげる。

私たちは「R18」というオートバイをいろんな角度から見てもらって、
その魅力を伝えようとしてるんですけど、珠夜さんは「書」へのハードルを下げるために
伝統的なものを親しみやすくしてるんですね。
そういうところは私たちも学んでいきたいと思いますね。
R18の開発テーマは「伝統と革新」でして、
100年前のオートバイとすごく似てるんですけど、
その時にはなかったものをたくさん吸収してて、
新たな乗り物として世に放っている。
古いものを尊重しつつ新しいものを取り入れていこう
と。
書道も千年、二千年前から続いているものに新しいものを取り入れてその素晴らしさを伝えていこう、広げていこうという意味ではすごく近しいものを感じますね。

そこは一緒ですね。
だからいろんななるべくアンテナを張って、自分からあちこちに出かけて参加したり、
同じく墨と筆を使う水墨画とかにもチャレンジしたりしています。

-9. 気持ちよく書くこと 
気持ちよく乗ること

バイクに乗るお稽古というか練習ってやったりするんですか?

教習所はもちろんありますけど、「R18」って「上手く乗ろう」とかって
思ってほしくないんですよね。
自分なりに乗りたい時にどんなスタイルでもいいから乗ればいいやって。
でも他のオートバイって、こんなに荷物詰めるんだぜ、とか、こんな悪路走れるんだぜとか、
何かと比較して優れてるぞと自慢しちゃうんですよね。
こういうところを走るためのオートバイだから、乗るならこんなファッションだぜって。
でも「R18」は自由

乗り方も目的も、好きなように乗ればいいオートバイ。
だから「上手に乗る」というのは、ちょっとベクトルが違う感じがするんですよね。
何にもとらわれないで楽しんで乗ってほしい。
前回、墨を擦って筆をお借りして書いたじゃないですか。
こんな私でも、筆と半紙に書くって気持ちいなって思ったんですよね。
そのへんの紙にボールペンで何かを書いても何もおもしろくない。
気持ち良くもない。
でも筆を半紙にすべらせるのはちょっと気持ちいい。

珠夜さんはすごく楽しく、すごく気持ちよくかけるんだろうなって。
「R18」もそうで、乗るとすごく気持ちいいんです。
ボールペンでは味わえないように、50ccの原付じゃ味わえない気持ちよさ。
「書」がメモ書きじゃないように、「R18」もただの移動手段じゃないんですよね。
「R18」に乗ること=毛筆で書く気持ちよさかなって。
先ほど筆で書いてて思ったんですよね。
おこがましいんですけど(笑)

上手じゃなくてもいいんですよ。
でも上手になれば気持ちよさもUPする。
良寛さんの字とかパッと見ると、ええ?ってなるような字なんですよ(笑)

そう、上手じゃなくてもいいんですよ(笑)
字は人に伝えるためにあるって思いこんでたんですけど、
でも自分のために書く、「書」をしてる自分が気持ちいい楽しい。
そこに「R18」に乗ることと似たものを感じたんです。

-10. この気持ちよさを体験してほしい!

次回はインストアライブに来ていただくわけですが、
何をやりましょうか?

ワークショップ的に何か書いていただくみたいな、
「書」の体験をしていただくのはいいかもしれないですね。

筆で何かを書いて楽しく気持ちよくなる体験のはいいですね。

みんなで「Soul Fuel」って書いてみるとか(笑)
あ、私は新しい「Soul Fuel」のイメージを書くの宿題でしたね。

よろしくお願いします!楽しみにしています!
それにしても、珠夜さんみたいに上手に書けたらもっと気持ちいいんだろうなあ。
できることなら珠夜さんの体に乗り移って
「こんなにうまく書けるとこんなに気持ちいいんだ」って味わってみたいです(笑)

わたしも佐藤さんの体に乗り移って
「R18」に乗った感覚を味わってみたいです(笑)

すごく気持ちいいですよ!

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