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-5. R18のキーワード
「Soul Fuel」について

R18ってBMWが作ったオートバイなんですけど、魅力が伝わりにくいオートバイなんですね。
その魅力を伝える取組みが、このRelation18なんですけど、
珠夜さんも「書」の魅力をどんなふうに伝えようって思われてるのかなって。

私自身が平安時代の人が書いた文字を見て癒されたりとかするので、
他の方にもほっとする感じを味わってほしいなって。
生徒さんの中には、「先生のお手本見るだけで癒されます!」
っていう方もいらっしゃるんです(笑)
何かを伝えようと自分では思ってないですけど、
そうやって言ってくださるのはありがたいことですね。
先月も教室に外国の方がいらして。
お好み焼き屋さんでたまたま出会ったメキシコのご夫婦なんですけど(笑)
ぜひ体験したい!って。
ご自身のお名前を漢字の当て字で書いてあげたら、すごい喜んでくれて(笑)

それはうれしいですよね!
「R18」の当て字も考えていただければ(笑)
ドイツのオートバイなんですけど

R18の「R」って何なんですか?

ドイツ語の「rad」で「転がる」っていう意味なんですよね。
それにmotor(エンジン)が付いたものがmotorradでヨーロッパではオートバイを指すんです。

「R18」ってどんなバイクなんですか?って聞かれたときに
私は「エモいバイクです」って答えるんですけど、エモいっていう日本語も、
昔で言う「をかし」とか「あはれ」とか、いろんな意味を内包した言葉だと思うんですね。
性能がすごいとかじゃなく、自分の気持ちというか感情的なもの、
内なるもので乗ってほしい
なって思うんです。

で、R18のキーワードで「Soul Fuel」っていうのがあるんですけど、
それをわかりやすい日本語に直したものを作りたいなと思ってるんですよ。
珠夜さんからしたら「R18」とか「Soul Fuel」ってどんな感じなんだろうって。
いきなりすごい難題なんですけど(笑)
さらにそれを「書」として書いていただきたい(笑)
それをドイツに見せに行きたい(笑)

直訳すると「魂の燃料」?

目的のために乗るんじゃなく乗りたくて乗る。
乗ってることが楽しみ。

珠夜さんの「Soul Fuel」は書道だったりするのかな?

どうだろう…
何かを伝えたいために書くというより自分の頭の中とか
気持ちを整理するための所作なのかな…。

それもR18に乗るのと同じなんじゃないかな。
スペック的には特筆することはないんですけど、
何十年もいろんなバイクに乗ってきた人からすると
降りてもすぐ乗りたくなるオートバイ
そういう、自分を駆り立てる気持ちと、珠夜さんにとっての「書」って
何か近しいものがあるんじゃないかな。
とりあえず「Soul Fuel」って書いてもらおうかしら(笑)
火篇に魂って付ける作字はどうでしょう?

こんな感じかな?

わー!きれいな「Soul Fuel」…
後ほど実際にR18に乗っていただいて、その感想や印象などをお伺いしたいと思います。
今日書いていただいた文字は、すごくやさしくてしなやかな感じですけど、
実際に見て、乗っていただいて書いていただくと、また違う文字になるかもしれませんね。
普通だと太い筆で荒々しくドーンみたいになるんですけど、
今日お書きいただいた「書」はぜんぜん違って、私からするととても新鮮です(笑)

-6. 乗ってみよう!

実際にR18を見て乗ってみていかがでしたか?

曲線が素敵ですね。
「オートバイ=いかつい」っていうイメージでしたけど、大きいけど曲線が多くてきれいですね。
オートバイにまたがってみたの、人生初なんですよ(笑)

それは光栄です!
最初に乗ったオートバイがR18ってかなりレアですね(笑)
このオートバイ、大きいエンジンを積んでて、ドコドコ振動が心地いいんですよ。
乗ってて飽きないというか…。
エンジンかけた時の感じとかどうでした?

おなかの底に響く感じで、なんかドキドキしました!
ちょっと怖い感じもあるんですけど…
突然動き出したらどうしようって(笑)

マニュアル車なのでアクセルをふかしても突然動きだすことはないですね(笑)
最近の電動のオートバイってスイッチひとつでエンジンがかかって、
アクセルをちょっとひねるとドーッって走っちゃうんですけど、
これはとても安全だなって思います。
前回「Soul Fuel」って書いていただいたんですが、乗った感じで何か印象変わりました?

もっと…何て言うかな…
風を感じる感じで書けばよかったなとか思いました。
あれに乗って風を感じると気持ちいいんでしょうね!

もしよければ乗った後の印象で「Soul Fuel」を書いていただければ。
これが乗る前と乗った後の「Soul Fuel」を見比べてみたい(笑)
自分の感性で乗るオートバイなので、私たちは言葉でした表現できないんですけど、
珠夜さんは「書」で表現できるじゃないですか。
とても興味があるところです。

イベントまでに書いてみますね。

実際に乗って走ると加速がすごいんですよ。
オートバイの力強さって2つあって、1つはレース用などスピード重視のオートバイの力強さは、
オートバイに引っ張られる感じ。
だから振り落とされないように前傾姿勢で必死でしがみつく感じなんですけど、
こちらは後ろから押される力強さ

「R18」ってエンジンのすごさとか機能性を売りにしているオートバイじゃなくて、
自由気ままに自分の気分で乗ってくださいね。
楽しみ方は人それぞれ自由でいいんですよ。
っていう
感じなんですけど、いざアクセルを開けると他のオートバイにないような、後ろから押される力。
背中を強い力でグワーッと押されるような力強さを感じるんですよね。
飛行機の離陸の時に近いですかね。
あれって引っ張られるんじゃなくてグーッて加速するじゃないですか。
あの感じに近いです。

背中から押される感じとか気持ちいいんでしょうね。

BMWってオートバイを作る前は飛行機のエンジンを作ってた会社なので、
そういうところも関係するのかなとか思いながら、このオートバイって他のとはまったく違うなって。
50ccのバイクにはやっぱりその感じはないんですよ。
軽いバイクはそれはそれで楽しいんですけどね。
ちょっと安心する感じありませんでした?
どっしりしてるので後ろから押されても安心感があるというか怖くない加速感なんですよね。

包まれてる感じですよね。

そうそう!前の対談の前田かおりさんも包まれてる感じで
すごく安心するねっておっしゃってましたね。
他のオートバイって重心が高いんですけど、
R18は気負いなく乗れる安心して乗れるオートバイなんですよ。

-7. なぜ書くのか 
なぜ乗るのか

「R18」って無性に乗りたくなる時ってあるんですよね。
どこに行きたいとかじゃなくて、ただただ乗りたいっていう時
乗ること自体が目的になるというか。

書道もちょっと似てるところがあって、字を書いて残すならボールペンとか、
書くなら機能的なものがあるわけですけど、筆を持って書きたいっていうのがあるんですよね…
あれは何なんですかね?

書かなきゃいけないって思って書くわけではなく、
書きたいって思って書かれるわけですよね?

ですね。
朝起きてコーヒー飲みたいっていうのと一緒というか…
墨の香りを嗅げば落ち着くし…

自分の頭の中を整理したり落ち着かせるための作業なんですかね?

そういう時もありますね。
ちょっとお菓子をいただいたのでお礼状を書こうとか…
生徒さんからも手書きのお手紙とかもいただくんですね。
拙い手紙ですみませんって書いてあるんですけど、それでも伝わってくるものはあるので、
やっぱり手書きって思いが伝わるのかなって。

だからこちらもメールではなくて手書きでお返ししようって。
今の時代、そういうものが希薄にどんどんなってきて、
年賀状もなくなり、手書きの文化がなくなっていってるので、
私はその素晴らしさをお伝えするのが使命なのかなって思ったりもします。

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