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-6. このお店に来ないと食べられない
「ユノキ料理」とは

僕ら料理の世界って「職人」と「アーティスト」に分かれるんですよね。
僕はアーティストの方だと自分では思ってるんですが、つまり毎日いろんなものを集めて
いろんなチャレンジをして、失敗したり新しいものが生まれたりっていう世界。
やっぱり「ここのお店に来ないと食べれられないもの」を作ろうとしてるので…。

ここでしか食べられない「ユノキ料理」ってどんなものなんでしょう?

一言で言うと「印象的な料理」ということなんですが、基本的にはやはり素材を尊重したい。
例えばお刺身のねんじり亭さん(EPISODE 13)
お刺身は結局塩で食べるのがいちばんうまい、おいしい素材は塩がいちばんおいしいんだ、と。
だけど僕は和の料理人じゃないからそれはできない。でも、僕のエッセンスをそこに絡めて、
せいぜい3つくらいのものを合わせて印象的な料理に持っていくっていう考え方ですね。
あんまりいろいろ入れちゃうと、ごちゃごちゃして、おいしいんだけどなんだろこれ?という
ところに頭がいっちゃう。それ以上の感動が生まれないんです。
そこを目指してる。

フレンチって聞くと、いろいろ手をかけて、煮たり焼いたり
裏ごししたソースを作って…みたいな…

それは技法なんですよね。
僕もフレンチの技法は使いますけども、それだけだとやっぱりお客さんに提供したいものとは
ちょっとかけ離れてる。
やっぱりフランス料理のソースの力ってすごいから、そこは僕なりの解釈で変えていってるんです。
だからあくまでもその素材を尊重した上でのソース、みたいな感じなので、
いわゆるフレンチのソースとは違うんですね。

フレンチっていうと濃厚なソースを使ってあって、
お酒もごついワインを合わせて、みたいなイメージですけどね…

そう思われる方が多いんですが、今の時代は逆にフランス料理ってめちゃくちゃ健康的なんですよね。
フルコース食べるじゃないですか。次の日に体重計ったらたぶん減ってますよ。

マジですか!?

逆に和食の方が太っちゃうんじゃないかな?
最後にご飯物が出るから。

意外でした…

フレンチってご飯物ってあまり出ないんですよね。
最初から最後まで、良質な食材、野菜やお魚、脂質が少ないものですからね。
ソースも濃いものじゃないし、バターとかもそんなに使わないんですよ。
素材の味を生かすためには濃いソースはいらないんですね。

そうなんだ…ぜんぜん知らなかった…

世界でも日本のフレンチがいちばん、と言われてるぐらい
日本のフレンチのレベルはすごいんですよ。
やっぱり日本人の味覚が繊細だからだと思うんですけど、
それと研究熱心なんですね。日本の料理人は。

逆に伝統に凝り固まった人からすると「こんなのフレンチじゃない!」とかってならないんですか?

そういうのもあると思います。
本当にクラシックだけやってるっていうお店ももちろんありますし、
それが本当のフレンチだって言われる方もいる。でも賛否両論ですね。
そういうクラシックがあるからこそ
新しいフレンチが生まれたっていうのもあるし、
新しいチャレンジをしてるから世界での評価も上がってきたというのもあるし。
そこは日本のフレンチの「伝統と革新」だと思うんですけど。

お肉にジビエをお使いになるのも新しい試みとして?

やはり富山にいるせいか量も種類も多いので中心になる食材はお魚なんですが、
フランス料理のコースって必ずメイン料理っていうのがあって、
それはたいていはお肉っていうイメージがあるんですね。
で、3年前にリニューアルする時にちょっと迷ったんです。
メイン料理を魚にしちゃおうかな?って。
でも、お客様はお肉も食べたいだろうから、じゃあ最後に少しだけ
良質なジビエをお出しすることにしたんです。

コースの構成としては伝統的だけど、使う食材は革新的なものを、ということですね。

牛とか豚とかは人間が人工的に肥料をあげて育ててるものですけど、
ジビエって自然のものを食べてるわけです。
そんな自然のものを食べてる動物たちってすごいエネルギーもあるし、
おいしいんですよね、ほんとに。

ジビエって食材としてはすごく原始的なものですよね。
考えてみれば人類にとってはすごく古典的な食材…

それはお肉だから皆さんそう思うかもしれないですけど、
じゃあ、魚に関して言うと、天然の魚と養殖の魚、どっちがおいしいかってなると、
それは間違いなく天然じゃないですか。
お肉も同じなんですよ。実はお肉もやっぱり天然の方がおいしい。
やっぱり人間が手を加えているものだと、
なかなかそこまでのレベルにはいけないなって思うんですね。

そうか…富山湾で取れた天然の魚っていうのは言ってみればジビエなんですね。

そうですそうです。

私がこんどお客さん連れてきたらコースぜんぶお魚にしてもらおうかな(笑)

お、ぜんぜん大丈夫ですよ(笑)

R18で来るからこその特別感がおもしろいかな、と。

その日にどんな魚があがってるかわからないので、こんな料理をお出しします、
とは言えないですけどね。
でもいろいろ工夫はできるので、「ユノキ料理」のお魚コースお出ししますよ。

うわー、最高に新鮮でおいしい料理が食べられるんですね!
楽しみだなあ…

そういうツアーというかツーリングってやってらっしゃるんですか?

いろいろやってるんですけど、ここにはR18ご購入のお客様限定でやろうかなと思ってます。
こういうバイクに乗ってらっしゃる方は、おカネのことより、
おもしろければいいじゃん!楽しければいいじゃん!みたいな方が多いので(笑)
ここのお店って何人くらい入れるんですか?

うちのお店は「劇場型」って言ってるんですけど、
カウンター越しに調理したり盛り付けてるのを目の前で見れるっていうのが、
あそこのカウンターで、最大7名様までなんですよ。
それ以上だとあちらのテーブル使って10名までいけますけど。

でもどうせなら劇場で拝見しながら食べたいですね。

お客様とも近いのでお話したりしながら、みたいな感じで。

それがいちばん楽しい!

そこがうちの売りでもあるので。

-7. BMWのチャレンジ精神から生まれたR18

R18にとっての「伝統」っていうのは、やっぱりスタイルの部分なんですかね?

もともとあれは100年ほど前に作られたバイクをオマージュしてるんですね。
それに、今の排ガス規制が厳しい時代に昔ながらの空冷エンジンで、
OHVっていう昔の機構を使っているんです。
メーカーのメカニックによると、あのエンジン、片側900ccですけど、
今の技術じゃないと動かせないんだそうです。
なぜ動かせるかというと、電子のスロットル技術が発達したからだそうで、
今の技術だからこそ昔の機構を動かせる。
そこがR18の「伝統と革新」だと。

「伝統」を守ろうとすると「革新」的な技術がないと動かない、って
すごくおもしろいですね。

メーカーの努力ですね。

まさにドイツ人気質の。

すごいですよね。ふつうだと考えられないことをするんですよね(笑)
日本のメーカーだとそういうおバカなチャレンジはしない。
BMWのチャレンジ精神ってすごいなと思うんですよ。
今さらレースとかにすごい投資したりしてますし…

チャレンジ精神ってすごく大事ですよね。

最近何かチャレンジしてることってありますか?

チャレンジって言ったらそれはもう毎日がチャレンジですね(笑)
僕の場合、あんまり同じところに留まらないというか、これでいいやって思うことはないので。
もちろん失敗もしますけどね。常に。

常に失敗してる(笑)

お客さまも、いわゆるフード系のジャーナリストの方たちや海外の、
それこそ本場フランスの方とかも多いので、こっちは常に100%のパワーかけてやってるけど、
それが通用する時と通用しない時があったりもするんですよね。
なのでもう本当に毎日がチャレンジ&チャレンジ(笑)
喜んでその日が終わる日もあれば、悔しい日もあってその失敗を次に活かしてやろう!とか… 
毎日チャレンジの連続で、それは失敗の連続なんです。

失敗が続いたりすると落ち込んだりしないですか?

落ち込む時ももちろんあります。
でもあまり深く考えないようにして… 
お酒が好きだからガンガン飲んじゃう(笑)

それ。イタリアンの鈴木さん(EPISODE 15)もおっしゃってましたね(笑)

ここは外国のVIPの方とかいらっしゃるのでプレッシャーもすごいんですよね… 
だからそれくらいタフじゃないとやっていけないんです(笑)
あまり真剣に考るとおそらく潰れちゃう。岩瀬でやってるメンバーはみんなそうだと思います。
じゃないと続けられないというか、もたない。

すごい世界ですね…

この前もここで作家メンバーと料理人メンバーで朝の4時くらいまで飲んでましたね(笑)
みんな料理や酒を持ち寄って。桝田社長(EPISODE 14)もなんかすごい日本酒とか持ってきて(笑)

とてつもなく贅沢な宴会だ(笑)

そんな中で発見があるんですよ。
あ、この料理とこのお酒合うな、とか。
え、この食材をこう使うんだ、とか。

その宴会、呼ばれたい(笑)
今後こういうことやりたい、とか、夢とかありますか?

夢…これ言っていいのかな?
実は新しいお店を作ろうとしてて…

お、それは「Relation18」初の大スクープですね(笑)

それもここ岩瀬でやるんですけど、まだはっきりは言えない… 
ちょっとまた別の新しいスタイルのお店です。

完成したらまた取材させてください!

ぜひぜひ!

BMW R 18 ROCTANE

スタイリッシュにクルージングを愉しむ

その外観はバガー、その快適性はツアラー、そのキャラクターはファクトリーメイドのホット・ロッド。R 18 Roctaneはあらゆるスタイルを併せ持つモデルです。心臓部にはパワフルなBig Boxerエンジンを抱き、ひとたび走り出せば、どんなカントリーロードもルート66へと変えてくれるでしょう。そして、ブラックとマットのカラーリングによる型破りなスタイルは、#SoulFuel を心情とするライダーたちを熱狂させるもの—。バガーのスタイルとドラッグスター・シート、そしてミニ・エイプハンガーは、R 18 Roctaneの非凡さの象徴です。
もっとワイルドな一面を見たいというあなたには もちろん、カスタムの準備も整っています。あとはR 18 Roctaneを手に入れるだけ。

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