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-6. お酒界の「伝統と革新」
~日本酒を熟成させる?~

ちょっと気になったんですけど、日本酒もワインも
同じ冷蔵室で管理されてるんですね。

そうですね。同じ醸造酒ということもあって
日本酒もワインも同じ温度と湿度で置いています。
というのも、うちのもう一つの特徴として、満寿泉さんの地元なんで、
大吟醸クラスを年代ごとに平成4年からずっと熟成させているんですよ。

日本酒に熟成ってあるんですか?
ワインとかウイスキーなら聞いたことありますけど…

そうそう。ワインは20年ものとか30年ものとか言って
熟成させて価値が上がったりするじゃないですか。
日本酒も熟成させられるんですよ。
満寿泉さん自身が、大吟醸は熟成を念頭に造っている、とおっしゃってる。
その際の想定温度はワインと同じぐらいを考えています、と。
ということで、ワインと同じ環境で置いています。

日本酒を熟成させるって言うと、やはり今でもまだめずらしがられますね。
平成4年から始めたんですけど、当時はいっそうめずらしいことだったと思います。
日本酒を熟成させるっていう文化はまだこれからですけど、
大昔の書物、奈良時代とか平安時代とかの書物では、お酒は寝かして
熟成させるのが当たり前だったようなことが書いてあるんですね。

へー…そんなことまで勉強されてるんですね…

でも、どこかの時代で、日本酒は出来たらすぐ飲むものだ、というふうに
常識がどこかで変換されちゃったらしくて。

最近だとチルドで流通できるようになって、鮮度が売りになったりしますね。
ある意味、お酒業界の「革新」かもしれないですが。

ですね。うちがこの規模で温度や湿度が管理できるのも
技術革新のおかげです。
昔なら地下室とか冬に積もった雪をとっておく
氷室とかで冷やすしかなかったわけですから。

それもあって熟成がやりやすくなったのかもしれないですね。

ですね。
熟成じゃなくても、造った蔵元さんがこの酒はこの温度で管理して
飲んでほしい、っていうのが今は簡単にできるようになった。
でも、日本酒を熟成させるっていうのは、蔵元さんによって考え方がまちまちです。
満寿泉の大吟醸みたいに熟成を念頭に造られたものもあれば、
いや、うちは熟成なんて考えてないのでそういうのはやめてください、って
言われる蔵元さんもあります。
ある蔵元さんは徹底的に古酒に特化してて、造った8~9割はストックに回して、
寝かしたものを徐々に出してきて売る、っていうところもあります。
そういう蔵元さんって昭和40年代ぐらいからもう取りかかっているんですよ。
当時は、あそこの蔵元ちょっとおかしいぞ?ぐらいのことを言われたそうですけど…

「伝統」を打ち破る…「革新」の始まりですね。

そうなんです。
それを積み重ねることで、それが今度は「伝統」になるんですよね。

-7. R18イメージのお酒はどれだ!

最初にお話ししてましたが、R18を感じられるお酒ってあったらいいなあと。
R18を囲んで仲間といっしょに飲むお酒があればいいなと思うんですが…

うーん…見た目はけっこう無骨ですよね。

ただデザイン的に流れる感じのところもあるんですよね。
でもいわゆるレースに出てるような、ああいう流線型というわけじゃない。
デザインとしての美しさ。
ティアドロップデザインというんですけど、ちょっと昔の面影もあるでしょう?
R5っていうBMWが昔作ったバイクがあって、それをオマージュしてるんです。

なんかね、そういうシルエットとかが僕に刺さるんだと思うんですよね。
だから見てて、うわーカッコいいバイクやなー!って。
あのオート三輪もそうですけど、僕もちょっと昔のデザインが好きなんですね。

ただ、このバイクのテーマが「伝統と革新」。
伝統的なスタイルなんですけど、この中ってすごい最新なんですね。

ですよね。
さっきのクルーズコントロールなんて、
僕が乗ってるクルマにも付いてないもんなあ(笑)

それに、このバイクのすごいところって、片側900ccなんですけど、
それって昔のままの機構では動かせないんですって。
現代の電子制御技術があるから走るんだと。
今じゃないと作れないバイクなんです。

なるほど。

伝統的なスタイルの中に革新的なものを入れて現代に生まれてきた。
昔だったら生まれていないんですね。

なるほど…そうですね… 
BMWだからドイツじゃないですか。
ドイツだから濃いビールとかは合うかもしれないですがちょっと違うなあ…
ドイツワインっていう感じでもないし…

ドイツってすごく合理的な国なのに、あんな無駄なものを作ってしまった(笑)
だからドイツらしいものと言うより、何かもっと遊び心ある感じがするんですよ。

そうだな…なんか赤ワインの渋みの強いやつとかかな? 
このバイク、そうそう気軽に乗れるっていうタイプには見えないですよね。
あっさりした赤ワインより、やっぱり渋みの強いごつい赤ワインかな。
すごく直感的ですけど。
日本酒なら、原酒系の度数の強いものがいいかなと思いますね。
満寿泉の原酒っていうのもあるんですけどそれもいいな。

ちょっと眺めながらいろいろペアリングして見たくなりますね(笑)

佐藤さんがR18を愛でながら飲むとしたら何飲みます?

そんなにお酒に詳しいわけじゃないですけど
僕が家のガレージで飲むとしたら…、すごく単純ですけど、
ウイスキーのロックとかを時間を気にせずゆっくり…
何も考えずに…とかですかね…
ウイスキーってグラスの中で変化していくじゃないですか。
氷が溶けたりして。カランッ♪て。そういうのを楽しみながら。
オートバイって時間のことを考えたくない乗り物なんですよね。

ふつうのビールってゴクゴクっと数秒で消費するもので、
日本酒やワインはやっぱりご飯食べながら数十分、数時間かけて飲む。
ウイスキーもそうですよね。もっともっとゆっくり。
そういう、時間の使い方とともにあるお酒のあり方っていうのも
おもしろいなと思います。

R18って見た目はごついんですけど、バリバリ走るんじゃなくて、
ゆったりとした時間の流れの中で乗る、そんなオートバイなんですよね。

なるほど。いいですね。
そうだな…先ほど「伝統と革新」っておっしゃってましたけど、
これ「リンク8(エイト)」っていう、満寿泉さんとシーバスリーガルが
コラボした日本酒なんですけど…

シーバスリーガルってスコッチウイスキーですけど、
20年ものとか25年ものとかのウイスキーを熟成させた樽を日本に持ってきて、
満寿泉の大吟醸を入れて熟成させた、っていうものなんです。
大吟醸の美味しさと、樽の木の香ばしさと、樽に染み込んだウイスキーの香りが
抜群にリンクしていて、すごく、美味いです。

へー!すごいですね…
そうか、これも「伝統と革新」だな…

満寿泉さんの伝統があって、シーバスリーガルの伝統があって、
それを2つ持ち寄ってリンクさせて革新的なことをやろうっていうわけですね。
日本の満寿泉とスコットランドのシーバスリーガルとの間の距離が8888kmだそうで、
それで「リンク8888」っていう名前で出して、2年ぐらい前にリニューアルして
「リンク8」になったんです。

「8」のデザインがかわいいですね(笑)

先ほどウイスキーが飲みたいっておっしゃってたじゃないですか。
ウイスキーのニュアンスもありつつ日本酒の味わいがあって
すごく合うと思いますよ。

これはいいな。キープでお願いします(笑)

あとは、これ、貴醸酒っていうお酒の種類で、普通、お酒って米と米麹と仕込水で造るんですけど、
その仕込水の部分をお酒を使って造ったものです。
満寿泉で仕込んだ満寿泉ということですね。

さらに、その貴醸酒で貴醸酒を造った「貴醸酒×貴醸酒」という
贅沢なお酒もあります。

ちょっとワケが分からないですね…
お味的には…?

両方甘口なんですけど、甘いと言っても甘味にコクがあると言うか… 
バイクにもそういうフィーリング的なものってあるあるじゃないですか。
先程おっしゃってたトルクとか振動の雰囲気が違うとか…

なるほど…
どちらも味の想像がまったくつかないんだけど、
すごく飲んでみたくなりました…
これもキープでお願いします!

他にもいろいろあるんで、セラーに行きましょうか。

いやー、おカネがいくらあっても足りないな(笑)
さすがお酒をすすめるプロだ(笑)

いやいや、お話を伺ってて僕もR18欲しくなっちゃいました(笑) 
あれでお酒を配達したらみんなびっくりするだろうな… 
さすがバイクをすすめるプロですね(笑)

今日はお忙しいところ楽しいお話をありがとうございました!
R18、犬島さん用に1台キープしときますね(笑)

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