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-8. 料理とお酒 ふじ居のペアリング

最近、料理とドリンクのペアリングってよく聞くんですが
藤井さんのところではどんな提案をされてますか?
日本酒以外にワインとかも出されたりしますか?

富山にはたくさん酒蔵があるんですけど、
せっかくこの場所なので満寿泉にこだわってます。

種類もめっちゃたくさんありますもんね。

ワインも合わせますよ。
うちは、富山の氷見のセイズファームさんのワインをお出ししています。
ペアリングって言うくらいなので、一品に一酒を合わせてますね。
たまに、このお酒でこの後の二品までOK、みたいなのを聞くんですけど、
やっぱり技法も仕立て方も違うのに、一つのお酒で合うわけがないんですよね。
なので本当にペアリングと謳うのであれば、
一品に一種のお酒が当然なので、
うちの場合は十種類以上になってしまうんです。

それはすごい!

それも、ソムリエさんに献立を渡して書いてもらうこともできるんですが、
うちの場合は、知り合いの腕のいいソムリエさんに来てもらって、
お店を丸1日休みにして、お料理を全品作って、
そこに満寿泉とセイズファームぜんぶ並べて一品ずつ食べながら決める。

ほう…

お店の全員でやるんです。私から洗い場のスタッフまで全員で。
やっぱり腕とか知識がある人だと合う確率は上がりますけど、
ビギナーズラック的なものであるんですね。
「え、そんな意見あるんだ!」っていうのがヒントになったりするので、
もうフラットに。
ペアリングっていうのは、料理とお酒が互いにはじけあって、
美味しさが2倍にも3倍にもなるんだっていうことだと思うんですね。
「これちょっと違うな」とか「魚の生臭さが際立っちゃうね」っていうのは
もってのほかなんですけど、「料理とはじかないね」というのでは
ペアリングとしては落第な気がして。
なので、そのレベルのペアリングを見つけ出すのは
すごく時間がかかるんです。
うちのペアリングはもう全員が共感して共有している情報なので、
これでダメだったらもう謝ろうよって(笑)

実際お店に来られる方って、ソムリエさんとか
料理評論家のばかりじゃないわけですしね。

みんなで徹底的にやり尽くす、っていう感じです。
それに、今の時代だと「ノンアルコール・ペアリング」っていうのを
1年かけてやりましたね。

「ノンアルコール・ペアリング」?

例えば、ご主人と奥様でいらして、
ご主人がペアリングでお酒と料理を楽しまれている横で、
お酒が飲めない奥様はお茶かノンアルコールビールしか選択肢がない。
そういうのが申し訳ないような気がして。
「ノンアルコール・ペアリング」があれば、同じ品数を同じペースで
いっしょに楽しんでいただける。

なるほど!素適なおもてなしですね。
我々のようにクルマやバイクで来るお客様もいらっしゃるでしょうしね。

せっかく来ていただいたわけなので、
ああ美味しかったな、楽しかったなっていうのを
持って帰ってもらいたいんです。
決してリーズナブルでコスパがいい店を目指しているわけじゃないので、
ちょっと高かったけど、おいしいお料理とあんなおもてなしを受けたら満足だよね、
っていうところを目指しているんです。
「お会計が高い」と言われても、「どうぞ言ってください」と。
その代わり「こりゃちょっと参ったわ」って。
逆にそう言ってもらえなければ私の負けですし、
高いけどあれは仕方ないわっていう境地にたどり着いて帰ってもらうというのが
目指しているところですね。

すごい…

佐藤さんがバイクのセールスをする時に
心がけているおもてなしみたいなものはありますか?

それほど崇高なおもてなしじゃないですけど(笑)
バイクってどこでも買えるんですよね。
販売店さんだってあちこちにありますし。
でも、「他のお店より安くするから買って!」とは絶対言わないんです。
別に他で買ってもいいですよ、と。
ただ、あなたは僕から買った方がぜったい楽しいですよ、と。

なるほど。

僕は遊ぶのが大好きなので、年がら年中遊んでるんですね。
止まったら死んでしまうマグロと同じです(笑)
で、遊んで感じたこと、楽しかったことをぜんぶお客さんに提供するんですね。
「ほら、ここの道をこう走るとこういう風景が見れて」とか
「こんな人たちとツーリング行ってきたんですけど、もうめっちゃ楽しくて」とか…

いいですね(笑) 説得力あります。

今日もこういうお話を伺って、これも提供させていただくわけです。
すごいんですよ!1回行ってみる価値ありますよ!こんど一緒に行く?って(笑)
ああ自分もそういうのやりたいな、と思ってもらいたいんです。

-9. R18と日本料理のペアリング!?

というわけでひとつ無理を承知でお願いがあるんですが…

何でしょう?

あのR18とペアリングできることって何かありますか?
オートバイと日本料理のペアリング。

そうきましたか(笑)
どうですかね…どんなことでも、いきなりNO!というのはしないようにしてるので、
ぜひ取り組みたいとは思うんですけど…
安易なことはしたくないんですよね。
ペアリングはやっぱりそれだけの時間と労力をかけて成り立つものだと思っているので、
どういう方向でペアリングするかはちょっと考えたいなと思います。

「今日このバイクでここに来てよかったね!新幹線でもクルマでもなくR18で来てよかった!」
お客さんにそう言ってもらえるようなことができたら、もう最高だなって思うんですよね。
すごい無理難題を押し付けちゃうんですけど…

いやいや(笑)

この街並みとか走っててすごくおもしろくて楽しくて、
あのバイクってゆっくり走るのもいいんですよ。

アウトバーンがあるドイツで生まれたんだけですけど、
そこをあえて90キロくらいで走るのがすごく心地いいバイク。
すごいスペックなんだけど、スピード出して走るバイクじゃなくて
ゆとりを持ってじっくり楽しむ、みたいな…
あ、私が話したことをメモしていただいてるんですか?

いろいろヒントをいただいたので…うんうん…

後でじっくり見ていただければ、何かインスピレーションが湧くかもしれないですね。
18って五感で体験するバイクの極みなんですよ。
音を聞いて、振動を感じて…、乗ってもらえばいちばんわかると思うんですけど、
またがってエンジンかけてもらえば、あのバイクの感動というのは伝わると思うんです。

なるほど…

藤井さんがR18で思い描いた懐石料理を
お客さんをお連れしてツーリングで来させていただいて味わう…
ぜひやりたいな…
そういうおもしろいことがしたいんです。

わかりました。やりましょう。

じゃあ、実際に見ていただいて、またがっていただいて…

私、こんな割烹着に長靴なんですけど大丈夫ですかね?

きっと似合うと思います!
あのバイク、どんな服装ともペアリングばっちりなんで(笑)

THE BMW R 18 B

むき出しのパワーと、ピュアなソウルと。

R 18 BはたくましいパワーとBMW Motorradのツアラーの歴史を融合させた、R 18ラインアップにおけるエモーショナルなキャラクターです。ハンドルバーにマウントした大型のフロントフェアリングと低いウインドスクリーンによって力強いキャラクターを打ち出しています。ブラックペイントで仕上げた1,801ccのBig Boxerはその排気量だけにとどまらない魅力を宿しています。
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