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-6. 世界とつながっている岩瀬

話は戻るんですけど、ガラス作家として独立して岩瀬にいらしたのはどういうきっかけですか?

富山市が作ってくれた工房の8年目に、市長から桝田酒造の桝田さんが岩瀬で蔵を再生してるから
誰か使わないですか?ってお話があったんですよ。
でも、当たり前ですが、富山市の工房よりだいぶ家賃が高いんです。
で、みんな断念するんですが、ガラス工房の教授が、
「安田、君だったら家賃払えるでしょ?」って(笑)
桝田さんとかまったく知らない初対面なのに、じゃあすぐ来てよって(笑)
で、ここにやってきて18年。

僕が来た時はこんな感じじゃなくて、この通りにも電柱が立ってたし、
古い家はあまり残ってなくて、桝田さんが「これから街を修復したいんだよ」って
おっしゃってたんです。
僕は、こんなとこに人が来るんか?って思ってたんですけどね(笑)
でも桝田さんとか、ここに集まってきた人たちのおかげで
世界中から人がやって来るようになったんです。
いろんな人が来て喜んでくれる街になったというのは僕としてもめちゃめちゃうれしい。
だから、桝田さんもそうですけど、僕もすごいいろんな人に街を案内してるんですよ。
いつ仕事してるの?っていうくらい案内して、それが自分の喜びになってて。
ものを作るだけじゃなくて、人が来て喜んでくれるような街にいるっていうのが
すごいうれしい。変化を肌で感じるし。

桝田さんの情熱が実を結びつつあるんですね。

やっぱ飲食店のパワーってすごいなって。
どんな辺鄙なとこでも、ここおいしい!ってなったらお客さん来るじゃないですか。
ガラス工房なんてほとんど人なんて来ないですよ(笑)
おいしいレストランがあっておいしいお酒があって、
ついでに見れるものがあるなら見ようかっていう感じです。

でも世界のVIPが買いに来て爆買いされたりするんですよね?

そうですね。そういうこともあります。
海外発送ってめんどくさいんですよ(笑)

安田さんがご自分やってるんですか?

やるんですよ(笑) 重さ計ったり料金計算したり(笑)

岩瀬の皆さんって、職人さん料理人さんも、
みんな自分でぜんぶ引き受けてやってらっしゃるんですよね。
桝田酒造の桝田さんはじめ、鉄工の澤田さん、木彫の岩崎さん、
お刺身のねんじり亭の三浦さんに、お蕎麦の口岩さん…。
ご自分のお仕事も大変なのに、すごい協力しあったり、コラボしたり、
なかよくやってらっしゃいますね。

みんな楽しそうにやってますよね(笑)

-7. 安田泰三×R18、何が生まれる!?

BMWのオートバイって、レースで使うやつとか、キャンプ道具積んで世界一周できるやつとか、
その2大巨頭に新テクノロジーを重ねてやってきたんですけど、
このR18っていうオートバイは、そういうスペックに捉われるとこなく、
乗ってる自分の時間を楽しんでくださいっていう、
エモーショナルなバイクなんですね。
だから、今までのような具体的なセールスポイントがなくて、
プロダクト自体はとてもいいものなんですけど、それを手に入れたら
どんな楽しい世界が待っているのかっていうのがいまいち想像しにくい。
じゃあ購入されたお客様はこんな幸せなことがあるんですよっていうのを、
この企画を通してお届けしたいんです。

いいですね。そんなことオートバイではやってなかったですもんね。

で、今までお会いしてきたクリエーターの方に、漆のサイドカバーだったり、
あのバイクに合うパンツを作ってもらったり、他にもいろいろコラボさせてもらってるんですけど…

おもしろい!

安田さんともR18に乗ってる人の生活を彩るような、
楽しくワクワクしてもらえるような協業ができればなって。

何がいいかなー(笑)
バイクの中のガラス的な部品というと…

あるんですけど、メーターのパネルとかいじっちゃいけないとこなんですよね…

うーん…どうしましょうかね…

ガラスって高温にも耐えられるんですかね?
180度くらいになっても大丈夫ですか?

急な熱の変化じゃなければ500度くらいまでは大丈夫ですよ。

そうなんですね!
どうしましょう…物理的にできることとできないことがあるとは思うんですが、
って言うか、うちの予算、大丈夫ですかね(笑)
じゃあXXXXのところのXXXXXを作っていただくとかは?
なんか急に無茶ぶりしてますけど(笑)

そこは大丈夫なんですか?
ほんとにできるかどうかちょっと実験してみないとですね。

とりあえずまだ伏せ字にしておきます(笑)

お楽しみに!ですね!

アラスカでクマを見ながらどうやって作るか考えておいてください(笑)

生きて帰ってこれるんやろか…(笑)

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