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-4. R18に包まれて

かおりさん、さっきR18に乗ってみてどうでした?

すごい安心感!
大きいクッションとか抱き枕につかまってるみたいな…
乗ってつかまってるんだけど、包まれてると言うか…

包容力、安心感…わかります(笑)

おっかなびっくりではなく、自分が受け入れられてる感じがしました。
怖いって感じはなかったですね。
広大な土地の広いまっすぐな道をガーッて走ったりしてみたいなあ。
私が持ってるバイクのイメージとぜんぜん違ってて、いくらでもストーリーが描けるというか、
バイクに乗ってる自分をカッコよくプロデュースできるバイクかなって。

明らかに機能性に特化したバイクとは違うんですよね。
R18と、それに乗ってる人と、かぶってる帽子、
トータルでコーディネートされてたりするといいよなあって思うんですよ。

見てるこちらが期待しちゃいますよね。
かっこいいクルマからかっこいい人が降りてくると、なんかうれしいじゃないですか。
かっこいいバイクに乗ってる人がかっこいいとうれしいですよね。

R18のコラボレーションアイテムとして素敵な帽子ができるといいなあ。
どんな帽子をかぶりたいか、というのもあると思うんですけど、
R18にこんな帽子を合わせてみてはいかが?みたいな帽子からの提案というか。

かおりさんに帽子を作っていただくのって、
基本的にオーダーメイドなんですよね。

そうですね。どんな帽子が欲しいか。
どんな素材でどんな風に使うのかとか、お客様とじっくりお話をして、
何がいちばんいいのか、いっしょに探りながら作っていきます。

そこもこの対談の第1回の五十嵐さんや第3回の革職人の鮎藤さんと同じですね。

お客様がこうしたいっていうのを伺って、じゃあこういうのはどうですか?って、
その方の持ち味が出るようなものをご提案していくスタイルです。

その方がどんな帽子が似合うのかすぐわかるものなんですか?

お顔の形と体形で、似合う帽子はこんな感じかな?というのはすぐわかります。

五十嵐さんも、あ、この人にはこういうパンツ、というのがすぐわかって、
こういうのは?ってポンポン提案してくれるんですよね。

お仕事としてやるわけなので、自分の感覚を言葉にして伝えなくてはいけないんですね。
ご要望も聞きつつ、お似合いのものをご提案するっていう。
ちょっとシェイプが違うだけで、似合う・似合わないというのもあるんですよ。
そこをご提案しながらチョイスしていただく感じですかね。

このキャスケットも、五十嵐さんと帽子屋さんに行って、
たくさんある中でほんの数秒でパッと「これだね!」って。
「かぶり方はこうだよ」って。
とりあえず、かおりさんに帽子を作っていただくまではこれで!って。

うわー、責任重大ですね(笑)

-5. バイク乗りの悩みの克服
~帽子をかぶることで自由になれる~

でも、帽子って身分を表すものっておっしゃってたじゃないですか。
R18のアンバサダーとしての帽子ってどういうのがいいんですかね?
バイクに乗る時って、ヘルメットをかぶるので、
それを脱いだら髪がぺしゃんこになっちゃうんですね(笑)
で、それを隠すために、キャップとかをクシャっと折りたたんで
持ち運んでる方が圧倒的に多いと思うんですが(笑)

帽子ってかぶるとラクなんですよ。
雨の日とかだと、一般の髪質の方はブワッて広がっちゃうし、
陽子さんみたいに猫っ毛の方はぺしゃんこになるでしょ?
でも帽子かぶっちゃえばもうこれでよしっ!って(笑)

脱がなきゃいけない時とかは?

礼儀作法でも女性は帽子を脱がなくていいんですよ。
脱がなきゃいけない時はカチューシャすればいい(笑)
いろんな帽子やヘッドウェアがあって、それもいろんな使い方があるから
「隠すためにかぶんなきゃ」じゃなくて「帽子で楽しんじゃおう!」っていう
感覚を持たれたらなって思うんですよね。

私、ヘルメットとか帽子脱ぐと、「おまえ絶壁なんだな」って言われるんですよね…

日本人は絶壁、多いですよ(笑)
最近の若い子はそうでもないですけど、ある程度以上の年齢の方の大半は絶壁です(笑)
絶壁だからとか、ハチが張ってるから自分は帽子は似合わない、
っていう方もいらっしゃいますけど、そんなことないですよ。
一度その帽子に対するブロックが外れれば、
いろんな帽子が自分の世界に入ってくると思うんですよね。
ヘルメットを脱いだ後に帽子をかぶることがバイクに乗る楽しみ方の
バリエーションのひとつになってくれるとうれしいです。

勝手な思い込みとか苦手意識とか、世間の目とか、
そういうしがらみってなかなか断ち切れないんですよね。
でもそれが一旦切れるとポーンってちがうところに行ける。

そう。わたしは帽子があるから今ここにいれるんです。
帽子に感謝してます。
陽子さんも、今のお仕事お好きですよね?
それを見つける前と後ではぜんぜん違うと思うんです。

ほんと、よかったなーって思ってます。
特にR18に出会えたのが大きいですね。
実用性とは真逆のバイクなんですけど、あー、そういうムダみたいなもの?
そういうものを楽しめるようになったんだなーて。

汲々としてる時って必要なものにしか目がいかないじゃないですか。
でも、その状態ってハッピーって言えるのかなって。

バイクも帽子も、人生に欠かせないものか?というとそうじゃない。
でも、そういうものを楽しめる自分になれたのかなって。
自分の価値観も変わってきたのかなって。
そういうことが感じられるのってすごく幸せなんですよね。
その幸せを伝えるのがこのRelation 18の活動なんです。

自分の心が感じたい感覚を自分でちゃんと知っているとか、
本当は気づいている自分の本心に目を向けてあげられているか、
そういう意識を持てるかって、とても大切だと思うんですよね。
まず、周りの評価が気になっちゃう。日本人は特に。
帽子も服もトレンドのものじゃないと安心できない。挑戦できない。
挑戦できないからその良さはわからないままなんですね。
でも1歩踏み出してしまえば、パーッて世界が広がって、ああ自由だー!って思えるんですけどね。

最近、時代の雰囲気が変わったなって思うところがありますね。
外国は「個」の文化だから、意見が違うのが当たり前だし、
だから互いにきちんと話すんだって言われるじゃないですか。
日本もそうなりつつあるのかなあ。
自分がいいよねって思ったものでいいんだよねって。
R18は「エモい」バイクと言われてるんですけど、
「エモい」っていうのも世間がどう評価するかではなくて、
「自分の心が動いた」ってことで、それでいいんだよねってなってきたのかなあと思います。

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